送電鉄塔写真舘

北浜線 浜岡線

 北浜線は154kV2回線で、京浜変電所港北変電所を結んでいます。 浜岡線は154kV2回線で、京浜変電所と旭変電所を結んでいます。両線は大部分の区間で併架されており、4回線鉄塔で進んでいきます。 なお、この経路はかつての田代幹線のルートを増強建て替えしたものです。
 北浜線はかつての甲信幹線(現在の橋本線や北島線)と交差する地点(大倉山付近)で急に向きを変え、 北旭線や大倉山線を併架しながら港北変電所に向かっています(かつての西東京幹線のルートと思われます)。 なお、港北変電所は後からできた変電所で、その前は旭・綱島のいずれかの変電所へ接続していたと思われます。 港北変電所完成による系統変更により、そこへ接続先が変更されたのだと思います。「北浜」は港北変電所と京浜変電所から一文字ずつ取った名称なので、 接続先が港北になる前は名称も異なっていたはずです。
 浜岡線は大部分の区間を北浜線の下段に併架され、大倉山付近の鉄塔交錯地帯からは甲信幹線のルートを北旭線に併架され進み、旭変電所に至ります。 途中にいくつかある配電用変電所にはこの浜岡線から分岐し受電しており、沿線地域に電力を供給しています。 浜岡線の名称は京浜変電所と旭変電所の旧名(駒岡変電所)から取ったものと思われます (参考:Y1HIRO氏の送電線→北旭線のページ)。
 鉄塔は大部分を占める北浜・浜岡線併架区間は昭和30年代に多く建設された4回線鉄塔を進化させた狭線間設計のもので、懸垂鉄塔はV吊です。 このタイプは南横浜火力線の戸塚-京浜間や下総線などでも採用されています。 また橋本線にも1基のみ似たタイプがあります。大倉山から先で浜岡線が併架される北旭線も全く同じ形をしています。 ただし南横浜火力線は耐張鉄塔の腕金の形状が進化しています。 北浜線の大倉山から先の6回線区間は鋼管鉄塔で、野川線の前半区間と同じタイプです。
 最近は地上高対策で低い鉄塔を中心に建て替えが進んでいます。


>>北浜線1-1号鉄塔 浜岡線1-2号鉄塔へ進む
>>送電線追跡特集へ